19世紀の英国。ヴィクトリア女王の<裏>の仕事を請け負う<悪の貴族>ファントムハイヴ家の万能執事、セバスチャン。その正体は悪魔。呪われし運命に立ち向かう孤高の若き当主シエルとの契約のもと、シエルの影となり、裏社会の事件を闇で片付けている。ある日、女王のいとこであるクレメンス公爵の息子デリックが去年の夏休みから帰省しておらず、その原因を調査してほしいと女王より依頼の手紙が届く。セバスチャンとシエルはデリックが通っている名門寄宿学校の先生と生徒になりすまし潜入調査を始める。そこは伝統と規律が支配する閉鎖空間で絶対君主である“校長”がいた。“校長”は一切姿を現さず、唯一面会が許されているのは学園に君臨する監督生4人(通称P4)のみ。事件の真相を探る為、P4にあらゆる手段で近づきだんだんと認められていくシエル。そんな中、活躍した人が“校長”の開催する「真夜中のお茶会」へ招待されるという、年に一度のクリケット大会が開催される。 シエルは面会の絶好のチャンスだと策を練るのだが—